作 三浦 太郎
うみへ やまへ（出版社サイト）
1冊の絵本であるが、「うみへ」の話と「やまへ」の二つの話が楽しめる。
「うみへ」の表紙をめくると、山に住む男の子の一家が、白い車で、お父さんの生まれた海辺の町へ出かける物語が始まる。
川を過ぎ、牧場を過ぎ、田んぼを過ぎ、大きな駅のそばを通り、住宅地を横切り、ショッピングモールで食事をして、ガソリンスタンドにより、高速道路に入り、都会や工場を見て、海の大きな橋を渡り、港のそばを通りました。
そして、小さな漁港のある村につき、灯台も見えてきました。
絵本の「やまへ」の表紙の方からめくると、女の子の一家が赤い車でお母さんの生まれた山の家に出かける物語になります。
女の子の旅は、赤い文字で書かれています。見方も、男の子と女の子で異なるようです。
一冊で、2つの話を楽しめる面白いアイデアの絵本だと思いました。
2024年7月 初版1刷発行
発行所 偕成社
ISBN978-4-03-350380-6
C8793 \1500E