作 ジーン・ウィリス
（Jeanne Willis)
訳 山﨑 美紀
ロンドン動物園の元主任飼育員の少年時代の実話にもとづく物語である。
11歳の少年ミックが、近所の森で、ケガをしたニシコクマルガラス(西黒丸鴉)のひなを見つける。
父さん母さん、友達のケン他、周りのみんなの手を借りながら手当をする。
ケガが治り、ひなはすっかりミックになれる。
ジャックと名付けたひなが、大きくなったので、鳥小屋から出して、自然に返そうとするが、ジャックはミックのところに戻ってくる。
ジャックは、色々いたずらもするが、列車と一緒に飛ぶなど、地域の人たちにも知られるようになる。
ミックのお父さんは、戦争に行き、ミックも知らない大変な体験をしたようだ。
ジャックの世話をする中で、ミックはお父さんから戦争の経験談も聞く。
第二次世界大戦からまだあまり年数の経っていないロンドン近郊の街で、人になついてしまったニシコクマルガラス話と
戦争による心の傷を抱えた人々の話が描かれた物語でした。
2024年10月31日 初版発行
発行所 株式会社 徳間書店
ISBN978-4-19-865894-6
C8097 \1600E