著 宮島 未奈
成瀬は信じた道をいく（出版社サイト）
前作『成瀬は天下をとりに行く』に続き、マイペースで、元気の良い成瀬が描かれる。
本書は、5編の短編から構成される。
第1話では、地元の活動している人を調べて発表する授業のテーマで、成瀬に憧れ、成瀬のことを調べて発表する小学生が登場する。
第2話では、成瀬が京都大学を受験するが、京都大学で、雪の中でテントを張って野宿しようとする受験生を家に連れて帰ってくる。
第3話では、成瀬が、コンビニでアルバイトを始め、クレーマーと協力して、万引犯を見つけることに成功する。
第4話では、成瀬が、びわ湖大津観光大使になり、もう一人の観光大使と観光大使1グランプリに挑戦する。
最終話では、「探さないでください」の書き置きを残して、成瀬がいなくなり、東京から久しぶりに戻ってきた島崎やお父さんたちが探し回る。
少しずつ活動範囲を広げる成瀬の活躍が面白い。
2024年1月25日 発行
2024年3月5日 4刷
発行所 株式会社新潮社
ISBN978-4-10-354952-9
C0093 \1600E