作 甲斐 信枝
のげしと おひさま（出版社 サイト）
のげしは、カエルやアリ、チョウチョ、テントウムシをうらやましがる。
みんなは、どこにでも行けるのに、自分は、立っているだけで、どこにも行けない。
のげしは、おひさまに、私もどこかに行きたいわと言う。
おひさまは、わたしの光を一生懸命吸い込んでいれば、どこかへ行けますよと言います。
のげしは、花びらを広げ、光を吸い込みました。
新しい花も咲かせましたが、のげしはどこにも行けません。
ある朝、のげしは花を開くことができなくなりました。そして花びらが真っ白になりました。
のげしは、真っ白な綿毛の玉っこになりました。
のげしは、春風に乗って大空を飛びました。
自然を描く、美しく、良い絵本だと思います。
2007年5月1日 ちいさなかがくのとも発行
2015年9月5日 幼児絵本ふしぎなたねシリーズ第1刷発行
発行所 株式会社 福音館書店
ISBN978-4-8340-8194-7
C8795 \800E