著 背筋
口に関するアンケート（出版社 サイト）
小さな薄い本である。サイズが、文庫本の半分くらいで、60ページの本文と2ページのアンケートからなる。
ホラーと言うことだが、一読しただけでは、内容がつかめなかった。
本文は、音声ファイルをテキストに書き落とした8つの章からなる。
アンケートを見ると起きた事件の内容が想像できるようになっている。
ページの中で、文字が赤紫色に変わっている所があるが、これもストーリーと関係あるということが後で分かった。
呪いの木と言われる木が登場する。木の前で、心の中で、木にお願いすると叶う。
登場人物の一人が、木に、ある人物の死と蝉のように死ぬことを願ったことが事件の発端だった。
友達の一人が、自殺すると言う事件が起きる。
その木のそばで、蝉の鳴き声がした。
読んでいるときは、それほど怖い感じはしなかったが、読み返して、ストーリの意味がわかるとゾーとするところがあった。
短いストーリーであるがよくできていると思った。
2024年9月4日 第1刷発行
2024年10月29日 第6刷
発行所 株式会社ポプラ社
ISBN978-4-591-18225-3
C0093 \550E