文 ファルハード・ハサンザーデ
（Farhad Hassanzadeh）
イランの新年は、「春分」から始まるそうだ。
太陽が「春分点」を通った時に新しい年になるため、その時刻は毎年変わる。
毎年、「○時○分○秒に新しい年になります」と発表される。
この絵本では、新年の2時間前の4人の子どもたちの物語が描かれる。
新年前に散髪を終わらせたいアルダラーン、なかなか順番が回ってきません。
新しい服ができるのを待っているアトゥーサー、服屋さんの呼び鈴が鳴らず、お店の人に会えません。
花を売っているマリヤムとアリーの兄妹、雨が降ってきたので、家へ帰ろうとします。
兄妹は、困っているアトゥーサーに出逢います。マリヤムが思いっきり指笛を何度も鳴らしました。
すると、服屋の人が窓から顔を出してくれました。
黄色い蝶々と黄色地に白い蝶の模様の兄妹の傘が印象的な絵本でした。
また、外国の絵本なのに、珍しく縦書きで右開きになっているので、調べて見ました。
ペルシャ語は横書きで右から左に書かれるようなので、絵本も右開きで作られているとわかりました。
2025年4月3日 初版第1刷発行
発行所 株式会社トップスタジオHR
ISBN978-4-9912276-1-5
C8797 ¥2200E