文 シャーロット・ゾロトウ
(Charlotte Zolotow)
絵 ジュリー・モースタッド
(Julie Morstad)
あとがき クレセント・ドラゴンワゴン
(Crescent Dragonwagon)
訳 福本 友美子
この絵本の元となる絵本は、1964年にシャーロット・ゾロトウの文、ユリ・シュルヴィッツの絵で出版されているそうだ。
この絵本では、絵をジュリー・モースタッドが担当し、描かれるストーリーやタイトルが変わっている。
元は、兄が妹に、やってあげたいことを綴る内容だったが、本絵本では、娘が母にあれこれしてあげるという物語になっている。
石を真っ二つに割ってあげる。野生の黒馬を捕まえて乗せてあげる。
山の上から石を、海の底から貝を拾ってきてあげる。どんな算数だって解いてあげる。
自動車レースで、1等賞。おかあさんを乗せて時速160kmで走ってあげる。嫌いな人みんなやっつけてあげる。
世界で一番大きな橋を作ってあげる。住むお城もね。いい匂いのピンクのバラをあげる。
寂しくないように友達を置いていく。私、広い世界を見にいくからね。
親子の思いやりとやがてくる自立を描くストーリーでした。
2025年3月11日 第1刷発行
発行所 工学図書株式会社
ISBN978-4-7692-0512-8
C8797 ¥1800E