岡田 哲 著
いわゆる洋食が実は、日本独特の料理だったと言うことを知って驚いた。
明治維新は、日本の食生活も変化させた。
それまで、禁制だった肉食が、欧米人並みの体位を目指して、政策として、解禁された。
しかし、欧米流の料理はそのまま日本には、受け入れられなかった。
洋風の素材を日本風に調理・味付けした日本独特の料理が誕生する。
この和風にアレンジした西洋起源の料理を筆者は、洋食と定義している。
牛鍋、すき焼きから始まり、あんパン、ライスカレー、コロッケ、とんかつと続く。
あんパンは、おやつとして、そして、その他の料理は、すべて米飯にあうおかずとして、日本人の食生活に取りれられた。
とんかつは、明治維新から60年掛かって、昭和4年、東京上野御徒町の「ポンチ軒」と言う店で、初めて売り出されたらしい。
講談社選書メチエ179
2000年3月10日 第1刷発行
発行所 (株)講談社
ISBN 4-06-258179-5
C0321 \1500E