レモニー・スニケット 著
宇佐川 晶子 訳
「世にも不幸なできごと」シリーズ第8巻である。
だんだん話がエスカレートするとともに、シリーズとして、話の出発点である3姉弟妹の両親が亡くなった火災に隠された秘密がありそうなことなど、一冊で完結しない物語展開になってきたような気がする。
今回は、前冊で、火あぶりにされそうになった村から逃げ出し、病院に逃げ込みその中で、また、新たな危機に遭遇する。
前の村で、3姉弟妹は、殺人犯として、新聞に載せられたため、オラフなどの財産を狙う悪人グループからだけでなく、普通の人からも身を隠す必要が出てきている。
病院で、ボランティアにまぎれるが、やがて発見され、長女が捕まり、公開手術される患者とされ、殺されかける。
最後は、なんとか逃げるが、逃げ場がなく、オラフの一身の車に隠れざるを得なくなったところで、終わる。
ますます色々な罪も着せられ追い込まれてきた。
2004年11月29日 第1刷発行
発行所 (株)草思社
ISBN4-7942-1363-8
C0098 \1400E