竹内 繁樹 著
先月に続いて「量子コンピュータ」関連の本を読んだ。
本書では、現在のコンピューターでは、解けない（時間の掛かる）問題で、量子コンピュータが実現すれば、非常に短時間で解けることが、証明されているものを具体的なアルゴリズムとともに紹介している。
量子コンピュータは、状態の重ね合わせに基づいて、超並列計算ができることが特徴である。
また、量子の状態を観測しただけでは、偏光の方向を知ることができないなど、不確定性原理に基づいて、暗号化通信（秘密鍵の送付）も可能になる。
これは、素因数分解に基づく暗号化方式とは、原理的に異なる新たな暗号化通信方式である。
入門書を続けて、読んだので、少し分かったような気になった。
2005年2月20日 第1刷発行
発行所 (株)講談社
ISBN4-06-257469-1
C0242 \940E