レモニー・スニケット 著
宇佐川 晶子 訳
「世にも不幸なできごと」シリーズ第10巻である。
前巻最後で、末の妹のみがオラフに連れて行かれたが、姉・弟も急坂を下るコントロールの利かないトレーラーに閉じ込められてしまう。
トレーラーをなんとか止めて、脱出し、山の上の妹を救出に山をのぼり始めた二人は、自分達と同じく火事で両親を亡くし、自分も死んだとされている三つ子のひとりに会う。
三人は、物語のキーワードとなっている「V・F・D」の本部にたどり着くが、すでに焼きつくされている。
一方、末の妹は、オラフの一味に召し使い代わりにこき使われるが、逆に、彼等の話から情報を聞きだせる位に、成長もする。
オラフの一味は、V・F・Dの残りのメンバーを狙っているらしいことを知る。
3姉弟妹と三つ子の一人は、オラフ一味から脱出を図るところで、本巻は終わる。
2006年3月10日 第1刷発行
発行所 (株)草思社
ISBN4-7942-1480-4
C0098 \1500E