トム・ケリー＆ジョナサン・リットマン 著
鈴木 主税 訳
勤務地が変更になった為、電車の中で、本を読むペースが落ち、久しぶりの更新になりました。
さまざまの会社の製品やサービスをデザインし、高い評価を得ているアメリカのデザインファームIDEOは、自らイノベーションを実践している会社でもある。
筆者の前著「発想する会社！」は、IDEOのイノベーション手法をまとめたものである。
本書では、イノベーティブなチームを実現するために必要な人材を10のキャラクターに分類して紹介している。
10のキャラクターとして、筆者は、
1. 人類学者
2. 実験者
3. 花粉の運び手
4. ハードル選手
5. コラボレーター
6. 監督
7. 経営デザイナー
8. 舞台装置家
9. 介護人
10. 語り部
をあげている。
また、これらのキャラクターの役割をイノベーションを行っている企業の具体的事例を通して、紹介している。
イノベーションが行われる為に、これらの10のキャラクターが全て揃わないといけないと言うことでは無く、各事例が起るために、キーとなるキャラクターがあると言うことのようだ。
これらのキャラクターを活かせる企業や組織において、イノベーションが起きて行くのだろう。
2006年6月30日 初版発行
発行所 (株)早川書房
ISBN4-15-208736-6
C0034 \2500E