冲方 丁 著
主人公の渋川春海は、将軍の前で、碁打ち勝負を披露する碁打ち衆である。
碁打ちの名門に生まれ才能もあるが、碁の定石を披露するだけの勤めだけでは満足できず、算法に強い興味をひかれる。
絵馬に、算法の問題を記し神社に奉納されていると言うことを聞き付け、見に行く。
そこには、問題がたくさん奉納されていた。
しかし、春海が少し、絵馬から離れている間に、どの問題にも回答が書き込まれていた。
春海は、自分も、算法の問題を作り、この人物と対決してみたいと思う。
一方、公務では、上役から、北極出地を命じられる。
北極出地は、各地で、北極星を正確に計測し、その地の経度など地図の根拠となる数値を計測することである。
算法対決に未練を残し、春海は、北極出地の旅に出る。
北極出地の旅の中で、天体の運行が、暦とずれが出ていることを知る。
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平成24年5月21日 初版発行
発行所 (株)角川書店
ISBN978-4-04-100318-3
C0193 \552E