ジェフリー・アーチャー 著
戸田 裕之 訳
実話に触発された物語だそうである。
本作品の主人公は、登山家ジョージ・マロリーである。
マロリーは、エベレストをめざして遭難した。
なぜ登るのか？そこに山があるからだと答えたとの逸話がある。
上巻では、マロリーの誕生、ケンブリッジ入学、卒業後、歴史の教師となり、初恋、結婚、第一次世界大戦に従軍、戦後イギリスのエベレスト遠征隊登攀隊長に選ばれる所までが描かれる。
その時々のエピソードが描かれるが、子どもの時から、色々な所（高所）に登るのが好きで、親や知り合いをハラハラさせる。
また、学生時代は、いつも時間ギリギリだったり、遅刻の常習犯だったようだ。
ケンブリッジの入学面接の時も、面接時間にわずかに遅れ、門を閉められてしまう。マロリーは、このときも塀を登って乗り越え、面接官に会う。
また、パリでは、エッフェル棟によじ登り、警官に捕まる。
しかし、人からは好かれ、みんなから信頼を得ているためか、困ったときには、みんな助けてくれる。
登山家の素質をもって生まれ、イギリスのエベレスト遠征には不可欠の人材と見なされる。
新潮文庫 ア-5-30
平成23年1月1日 発行
発行所 (株)新潮社
ISBN978-4-10-216130-2
C0197 \667E