川上 弘美 著
小学校4年生のさよと仄田くんは、図書館で、『七夜物語』と言う本に触れてから、不思議なことが起こるようになる。
夜の世界に入り込んでしまう。
最初の夜、高校の特別教室を探検しようと入り込むと、エプロンを付けたグリクレルと言う巨大なネズミが現れ、二人をテストする。
次の夜、宵の森の中を歩いていると丘が表れて、夜になる。暗闇の中を歩いてゆくと、洋館が現れて来る。
この中では、二人は、気持ち良くなり寝てしまう。この館の中では、バラが散っては咲くと言う様に時間が繰り返している。
二つの夜、二人が少し嫌な経験をして、眠りにつこうとして、それぞれ別の夜の世界に入り込む。
さよは、今は別居している父と母が結婚する前の二人に合う。
仄田くんは、夜の世界で学校にたどり着く。そこでは、いつも皆から軽んじられている自分が、みんなのリーダーとして一目置かれる。
5つ目の夜の途中で、上巻は終わる。さよが別居中の父親と数年ぶりにあって、食事や図書館に行く。
さよと仄田くんがすごい食欲で、朝食や給食を食べる。
この後、二人はどんな夜の世界に行くのだろうか？
2012年5月30日 初版1刷発行
発行所 朝日新聞出版
ISBN978-4-02-250959-8
C0093 \1800E