第39週

火星転移(上)

グレッグ・ベア 著
小野田 和子 訳

坂村健著「21世紀日本の情報戦略」の中で、コンピュータや遺伝子工学が進んだ世界を描いたSFで、読んで損はないと薦めている作品である。
上巻だけでも400ページ以上あり、読みでがある。
舞台は、22世紀の火星・地球である。
上巻では、移民が進んで、秩序正しく社会を築きつつある火星を母星である地球が統一しようとする。
主人公である女性が、政治使節団の一人として、地球に向かい交渉を進めるが、決裂し、火星に戻る。
地球では、人々が、色々な能力を強化するエンハンス処理や色々な形態に変わるトランスフォーム処理、思考や感覚を直接ネットワーク接続し一つの経験を得るシムと言った様なものが描かれている。
生まれたままの人は殆どいない。
また、人工の思考体が人と同じように人格として共存している。

ハヤカワ 文庫 SF1187
1997年4月30日 発行
発行所 (株)早川書房
ISBN 4-15-011187-1
C0197 \760E

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